意表を突くゲームシステムや温もりのあるドット絵とセリフ回しで、今やインディーゲームの象徴的存在の1つとなった「UNDERTALE」(2015年9月15日公開)。
その「UNDERTALE(アンダーテイル)」のシリーズ作品で、無料公開中のDELTARUNE Chapter 1&2(日本語公式ページ)をプレイしたのでその感想をお伝えします。
Chapter 1公開日:2018年10月31日
Chapter 2公開日:2021年9月18日
©Toby Fox 2018-2022
プラットフォーム:STEAM、Nintendo Switch、PS4
なお、前作の「UNDERTALE」を予備知識・先入観なくプレイしてから「DELTARUNE(デルタルーン)」をプレイした方が制作者の意図した本来のゲーム体験を味わえると思うので、ネタバレが嫌な人は以下は読まずにブラウザバックした方が良いと思います。
1 敵は誰なのか?
前作「UNDERTALE」と同様に、本作「DELTARUNE」の最大の「仕掛け」はバトルシステムで、それはゲームのストーリー展開とも深く関わっています。
そのため、バトルシステムについて詳細に語ってしまうと最大のネタバレになってしまうので、本来ならぼかして書くべきところです。
しかし、「UNDERTALE」の公開から7年以上が経過し、単に「話題作だからとにかくやってみて!」というのにも限界があるのでしょう。
STEAMストアのゲーム説明ではバトルシステムの盛大なネタバレが明記されています(笑)。
まあ、下記の画像のようにゲーム内のチュートリアルでも堂々と説明されるので、もはや隠す必要はあまりないのかもしれません。
この「弾幕回避系バトル」については、さすがに初見のまま体験してもらった方が良いと思いますので、この記事で詳しい紹介はしていません。
ただ、ギミックは簡単なものから難しいものまでバラエティに富んでいて、ザコ敵とのバトルでも使い回しはほとんどなかったので、私はかなり楽しめました。
襲って来る敵にも人格があり個別の事情があり・・・という形で、経験値やお金を得るためだけの「RPGのザコ敵」という自分の中の当たり前の認識が揺さぶられます。
2 レトロ調だが暖かみのあるグラフィックや雰囲気
グラフィックは一見しておわかりの通り、スーパーファミコン時代のドット絵を彷彿とさせるものですが、これがまた「現代のおとぎ話」という雰囲気にピッタリで、この「わざとらしい古臭さ」がかえってゲーム全体に暖かみをもたらしているように感じます。
セリフ回しやストーリー展開は、個人的には「MOTHER」シリーズに似た印象で、登場キャラの一人ひとりに(現実と同じように)個別の価値観があり人生経験があり・・・といったバックグラウンドを感じさせるものでした。
具体的にどういういことかと言われると「ゲーム進行上のヒントからゲームクリアと全く関係ない話までNPCに細かくセリフが設定されている」ということにはなるのですが、何というか、街中だろうとダンジョンだろうと、思わず「まだ話を聞いていないNPCはいないか?」と探し回ってしまいたくなる味わいがありました。
3 ボリュームはかなり多い
私はチャプター1をクリアするだけで2時間以上かかりましたし、チャプター2まで含めるとトータルで7時間以上かかりました。
無料で遊べるゲームとしてはかなりの分量だと思います。
また、今回そこまでやり込んでないので未確認ではあるものの、「敵を戦って倒す」こともできるシステムでもあり、さらにゲーム進行過程で様々な選択の場面もあったので、他のエンディングや隠しルートなども間違いなく存在するはずです。
そういう周回・やり込み要素という点でも、十分なボリュームのやりごたえのあるゲームだと思います。
4 こんな人におススメ
最近熱中できるゲームがなくなったなあと寂しさ感じている人や、昔ゲーマーだった大人の方におススメです。
以上、ご参考になれば幸いです。