ガッツの夜明け 
2022年12月22日配信開始予定 ©2012-2022 Windmill/ARES Inc.
プラットフォーム：Nintendo Switch
乙女ゲームを取り上げたのなら、美少女ゲーム（いわゆるエロゲ？）も無視するわけには行かないでしょう。
時と場所をわきまえずに大手を振って語れるネタではありませんが、娯楽やエンターテインメントとエロを完全に切り離すなんてのは土台無理な話です。
ということで、体験版が配信されている「ウィッチズガーデン」をプレイしたので感想をお伝えします。
１ おそらくエロ要素はそんなにない
と、勢いよく始めてはみたものの、体験版でプレイ可能な範囲（ゲーム内時間の一週間）ではエロ要素は全く出てきませんでした。
体験版が終わってから調べたのですが、この「ウィッチズガーデン」というタイトル自体は10年前の2012年にリリースされたPCゲームで、オリジナルのPC版は確かに18禁のいわゆる「美少女ゲーム」のようです。
しかし、リリース10周年記念として発売されるNintendo Switch版は、任天堂のゲーム紹介ページでは「CEROレーティング：D（17歳以上）のセクシャルアイコン付き」となっており、きっとセクシャルな表現はほぼほぼ修正されているのでしょう。
体験版自体は登場キャラクターの紹介に終始している感じで、選択肢によるストーリー分岐もありませんし、学園恋愛もののライトノベルを読んでいるような印象でした。
２ Nintendo Switch版の価値
ゲーム内容というか、本編の内容をうかがわせる要素が体験版にはなかったので何とも言えませんが、限られた期間内に攻略対象の女性キャラとの親密度を上げて最終的に結ばれることを目指すという、いわゆる恋愛シミュレーションなのだろうと思います。
まあ、キャラクターデザインも可愛らしく恋愛ゲームとして問題なく成立するでしょうし、多少のお色気シーンなどもあるのでしょうが、10年前の18禁「美少女ゲーム」からエロ要素を抜いて家庭用コンシューマ機で遊びたい！というニーズがどれくらいあるのかは、正直よくわかりません。
ただ、Nintendo Switch向けの初回限定版では10周年記念らしい記念アイテム（B2タペストリーやサウンドトラックCDなど）がセット内容に含まれているので、本作のファンにとっては価値があるのではと思います。
３ ゲームとして光るモノはあるかも？
ゲーム本編のシステムやシナリオなどがわからなかったので若干ネガティブな感じの文章になりましたが、フォローさせてもらうと「ゲーム内容に何かしら光るモノはあるんだろう」と思います。
というのも、昔からこういう「PC版では18禁の美少女ゲームを、セクシャル要素はほぼほぼ修正して家庭用ゲーム機で出す」というケースは思い当たるソフトが結構多く、そういうソフトは単純にエロいというだけでなく、シナリオが良いとか、後で語り草やネタになるようなゲーム性などで話題になったモノが多いからです。
「将来ユーザーになってくれる可能性のある思春期の男子」に知ってもらう／興味を持ってもらうといったビジネス上の狙いはもちろんあると思いますが、それだけで「10年前のゲームから主要部分の１つを除いて再リリースしよう」とはならないと思いますし、ゲームとして光るモノがあるのは期待できる気がします。
ただ、だからこそ体験版でもう少しゲーム本編に触れられると良いのに、と少し残念には思いました。
４ こんな人におススメ
この作品のもとからのファンやビジュアルに惹かれる人は購入を検討する価値はあるのではと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
