ゲーム|【ゲームボーイ】ゲーム出荷本数 上位タイトルの推移(日本国内1989年4月~2002年10月)

据置機のスペック競争なんかお構いなしに1億1800万台売れたゲームボーイ。

日本国内での “ミリオンセラーソフト” は意外に少ないですが、1996年にあの “バケモノ” コンテンツを生み出しました。

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図表

GB国内タイトルの出荷本数トップ10(BCR)

グラフを読み込んでいます…

読解

> 序盤

ゲームボーイ初期は、「スーパーマリオランド」(1989年4月)をはじめとする “マリオシリーズ” がやはり強いですが、特筆すべきは「テトリス」(1989年6月)「ドクターマリオ」(1990年7月)などのいわゆる “落ちものパズル” でしょう。


> 中盤

ただ、普及台数が最終的に1億1800万台以上に達したにもかかわらず、日本国内での “ミリオンセラーソフト” は意外に少なくて、18タイトルしかないんですよね。
(ファミコンは39タイトル)

そのためか、1994年ころ(ゲームボーイ発売5年後)から、200万本を超えるタイトルがしばらく出てこなくなります。

この90年代半ばころ、いったい何が起きていたのでしょうか?

1994年12月にソニーが「初代プレステ」でゲーム市場に初参入し、1996年6月には任天堂が「NINTENDO64」を発売。


> 終盤

そう。

ポケモンシリーズ。
(1996年2月~)

ちなみに、このランキングでは初期の7タイトル(「赤」「緑」「青」「ピカチュウ」「金」「銀」「クリスタル」)をすべて合算した数字(最終的に2300万本)になっています。

なぜ、初期の7タイトルをごちゃ混ぜにしているのか、理由はよくわかりません。

「『CESAゲーム白書』でそういう扱いになっているから」としか言いようがないのですが、一応、この7タイトルは「大部分が同じ内容のゲーム」という整理だから?なんでしょうか。

1タイトルだけでも相当な販売数のはずなのに、ぜんぶ合算は反則というか、さすがに外れ値にもほどがある。

とはいえ、周知のとおり、その後のポケモンシリーズは、日本でも世界でもそれはもうとにかく売れまくりなので、その雰囲気を視覚化するためあえて除外していません。

アニメや関連グッズなども考えると、ポケモンはもはやIP(Intellectual Property、知的財産)としてゲームの枠を超えた独自の娯楽ジャンルというくらい別格な感じです。


> 末期

それと、ポケモンシリーズのせいで目立たなくなっていますが、ゲームボーイ末期(’98~’01)に登場した「ドラゴンクエスト モンスターズ」(1998年9月)シリーズも見落とせません。

「ドラゴンクエスト モンスターズ」って、現在でも新作が出ればそれなりに売れていると思いますし、スクエニはもうちょっとこのシリーズを出す頻度を上げた方がいいと思うんですよね。

「ドラクエ」本編(ナンバリングタイトル)の発売間隔が長くなっている以上、子どもたちに「ドラクエ」に触れ続けてもらうには「ドラゴンクエスト モンスターズ」がピッタリじゃないでしょうか。

補完

注記

図表タイプ

バーチャートレース(Bar Chart Race、BCR)


対象期間

1983年7月から1992年2月まで


情報源

◆任天堂タイトル:決算資料(IRライブラリー)、主要タイトル販売実績
◆スクエニタイトル:決算資料(IRライブラリー
◆カプコンタイトル:決算資料(IR資料室)、ミリオンセールスタイトル
◆その他タイトル:2021 CESAゲーム白書、2023 CESAゲーム白書
(なお、「CESAゲーム白書」は完全リニューアルされ、2024年度から「CESAゲーム産業レポート」として刊行)


略称表記

各ゲームタイトルのバーをタップするか、マウスホバーしていただくと、そのゲームの正式名称・対象コーンソール・発売日が表示されます(ツールチップ機能)。


その他

あくまで当ブログが、一般に公開されている情報を集めて「出荷本数データ」として集計しているにすぎません。日本国内で販売され、流通したすべてのゲームタイトルを網羅しているわけではない点につき、ご了承ください。

各タイトルごとの月間の売上本数も、そのすべてを第三者が正確に把握することは不可能なので、当ブログが考える「ゲームソフトの売れ行きに関する一定の基準」で調整しているデータが含まれます。

なので、もし上記の「(4)情報源」以外に一般的に閲覧できる良い時系列データがあれば、ぜひコメントなどで教えてほしいです。

以上

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