DSが「グラフィックの豪華さや、より高度で複雑に凝ったゲームシステム」とはほど遠いタイトルで次々とミリオン越えを連発。
ゲーマーと非ゲーマーの壁をぶっ壊したという意味で、まさしくイノベーションでした。
図表
読解
DS / PSP 国内トップ10
この国内上位タイトルBCRシリーズも2000年代中盤まで時代が進み、いよいよニンテンドーDS(DS)とPlayStation Portable(PSP)の登場を迎えます。
どこから話を始めるべきかと考えると、まずは当時の任天堂ニュースリリース 「二画面」新携帯ゲーム機の発売に関して に目を通していただくのがよいでしょう。
そこでは次のような ゲーム体験のマンネリ化と一般ユーザーのゲーム離れ という当時の問題意識がはっきりと明記されています。
任天堂が1983年にファミコンを発売して以来すでに20年が経過し、ゲーム機の性能は目覚しい進歩を遂げたものの、新しい魅力あるゲームソフト開発は行き詰まりを見せてまいりました。(中略)むしろ大多数の皆様は、ビデオゲームに興味はあっても、楽しむのに必要な時間とエネルギーが多過ぎて自分たちには手が出せないと感じておられるのではないでしょうか。
> 序盤
スーパーマリオ64DS(2004年12月)こそ従来の人気シリーズタイトルですが、それ以外にも、「グラフィックの豪華さや、より高度で複雑に凝ったゲームシステム」とはほど遠い、次のようなタイトルが軽々とミリオン越えのヒットを飛ばして行きます。
> 中盤
そして、これらの新規タイトルが新しい顧客層を開拓したからなのか、それとも一度離れた一般ユーザーを呼び戻したためなのか、
- おいでよ どうぶつの森(2005年11月)
- New スーパーマリオブラザーズ(2006年5月)
- ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(2006年9月)
などの人気シリーズの続編が500万本越えの大ヒットを連発します。
> 終盤
プレイステーション・ポータブルからは唯一 モンスターハンターポータブル 3rd(2010年12月)がランクインしています。
最後の方は、マリオ・ポケモン・モンハンという定番の人気シリーズが上位を独占しますが、販売数を見ればトップ5はすべて300万本を超えており、ゲーム業界に活気が戻ってきたことは明らかでしょう。
総じてニンテンドーDSは、携帯ゲーム機であるがゆえにマシンスペックに物足りなさはありましたが、行き詰まりを見せていた当時のゲーム業界の限界をぶっ壊したという意味で、まさしくイノベーションの一例だったことは間違いありません。
補完
注記
図表タイプ
バーチャートレース(Bar Chart Race、BCR)
対象期間
2004年12月から2013年6月まで
情報源
◆任天堂タイトル:決算資料(IRライブラリー)、主要タイトル販売実績
◆スクエニタイトル:決算資料(IRライブラリー)
◆カプコンタイトル:決算資料(IR資料室)、ミリオンセールスタイトル
◆その他タイトル:2021 CESAゲーム白書、2023 CESAゲーム白書
(なお、「CESAゲーム白書」は完全リニューアルされ、2024年度から「CESAゲーム産業レポート」として刊行)
略称表記
各ゲームタイトルのバーをタップするか、マウスホバーしていただくと、そのゲームの正式名称・対象コーンソール・発売日が表示されます(ツールチップ機能)。
その他
あくまで当ブログが、一般に公開されている情報を集めて「出荷本数データ」として集計しているにすぎません。日本国内で販売され、流通したすべてのゲームタイトルを網羅しているわけではない点につき、ご了承ください。
各タイトルごとの月間の売上本数も、そのすべてを第三者が正確に把握することは不可能なので、当ブログが考える「ゲームソフトの売れ行きに関する一定の基準」で調整しているデータが含まれます。
なので、もし上記の「情報源」以外に一般的に閲覧できる良い時系列データがあれば、ぜひコメントなどで教えてほしいです。
以上
ガッツの夜明け