FF14|Patch 7.2「永久の探求者」 ”ヴィラン”の登場と見えはじめた新章のテーマ(メインクエスト感想)

欠けたピースとなっていた「ヴィラン」(悪役)の登場とともに新章のテーマが見えはじめ、いよいよ本格的に動き出す物語。

さらに、コスモエクスプローラーなどの新たな大型コンテンツへの期待感にあふれるパッチ。

文章だけですが、物語の核心部分のネタバレがあり、7.2クリア済みの方を想定しています。
未クリアの場合はブラウザバック推奨です。

1 戻ってきた主人公感

思えばトライヨラに来てからは、いつも余所者(よそもの)だった・・・。

継承の儀では海外から招へいされた顧問/相談役みたいな立場だったし、新生アレクサンドリア連王国とのいざこざも、当事者はあくまでウクラマトたち。

最終的にスフェーンと対峙したのも、彼女が話し合いを拒み、他の鏡像世界を襲おうとしたから。

この世界の真相の一端を知り、古代人や道半ばで倒れた者たちから未来を託された身としては、道理に反する行いを見て見ぬふりはできない。

直接対立していた感覚は薄く、どちらかというと暴走した彼女を力づくで ”制止” せざるをえなかっただけ・・・。


と、パッチ7.0以降、ヒカセンの主人公感が薄いことに不満を持つ方が多かったのは事実でしょう。

そんな方にとっては、パッチ7.2のメインストーリーは待望の展開だったはず。

ヒカセンへの盛大な不意打ちとともに意外とあっさり正体を現した黒幕・カリュクス。

おいおい不意打ちの変化球とはいえ、こんなにもヒカセンに対して敵意をむき出しにしてくるヤツなんて、アサヒ以来なんじゃないの!?

ということで、7.2は、欠けたピースとなっていた「ヴィラン」(悪役)の登場とともに新章のテーマ(記憶の物語?)が見えはじめ、いよいよ本格的に動き出した物語に加え、コスモエクスプローラー・クレセントアイルといった新たな大型コンテンツへの期待感にあふれるパッチではないでしょうか。

2 改めて永遠人(っぽいやつ含む)とは何なのか?

(1)スフェーン(本物)の覚醒

7.1の最後にリビングメモリーでヤシュトラに保護された女性の正体はスフェーン(本物)でした。

「な・・・、何を言っているのかわからねーと(以下略)」

まあ、7.1の最後で姿は隠されていたものの、声がスフェーンぽかったので「スフェーン関連」という匂わせは明らかでした。

しかし、それは「(7.0で倒した)永遠人のスフェーン」の方だと思い込んでいたので、「本物(生身)のスフェーンが実は生きていた」というのはやっぱり驚きでしたね。

現時点で判明しているスフェーン(本物)の情報としては以下の通り。

  • およそ400年前に病に侵されたのは事実だが、死んではいなかった
  • リビングメモリーメインターミナルでコールドスリープ状態で「保存」されていた
  • その間の病状悪化は停止
  • リビングメモリーがシャットダウンされたことでコールドスリープも解除
  • コールドスリープに入った経緯は不明?(7.2で描写なし)

物語もまだ序盤なので、「彼女の正体は?(なんか都合良すぎないか?)」とか「コレはひょっとして伏線か?」みたいな細かいことは、「今」気にしなくてもいいのかなと思います。

間違いないのは、オリジナルデザイン&モーションでケタ違いのコストが掛かっているキャラなのに加え、どう考えても今後のサポートNPCに仲間入りする言動をしていたので、ここは素直に新たな主要キャラが誕生した(であろう)ことを喜んでおきましょう!

とりあえず、以降、ゲーム内の呼称と同じく

  • スフェーン:本物(生身)のスフェーン
  • 先王:(7.0で倒した)永遠人のスフェーン
  • シミュラント:(7.1で登場した)偽スフェーン

と記載します。

(2)新章のテーマは記憶?

7.2公開前のメディアでのインタビューで、吉田P/Dは今後の展開について、以下のような内容を話していました。

「FFXIV: 黄金のレガシー」パッチ7.2「永久の探求者」インタビュー(GAME Watch、2025年3月15日)

確かに、スフェーン(本物)の登場によっていろいろ錯綜してきました。

ここでいったん永遠人(っぽいやつ含む)を整理しておきます。

筆者注:ここの「彼」はカリュクスのこと


旧アレクサンドリア市街で会ったロボオーティス
いわゆるロボット(記憶データを保持した機械)であり、権限者(ゾラ―ジャ)の命令には絶対的に従わざるをえないシステム的(疑似人格的)な存在であることが明白だった。
一方で、グルージャとの交流などを見る限り、人格が備わっているように見えた。
この「ロボオーティス」(と次の「永遠人」のオーティス)は、生前の生身のオーティスとは間違いなく別の存在だが、ここまで精巧かつ高度な人工知能には、「人格」はあるというべきなのか・・・?
シャットダウン前のリビングメモリーの住人
死者の記憶を他者の生命力のエーテルで再現・実体化させた存在で、見ようによっては魂以外の記憶(人格)と生命力を兼ね備えており(生者との違いは魂の有無だけ)、明らかにロボットとは一線を画す存在。
一方で、実体化のタイミングや行動原理は基本的にエバーキープ基幹システムのコントロール下にあり、システム的(疑似人格的)な存在のようにも見える。
ところが、永遠人でありながら自身の存在に疑問を持つ者(カフキワなど)も許容されており、思想や思考はエバーキープ基幹システムから独立しているようにも思える。
ここまでくると「人」と「人でないもの」を分ける境界はどこにあるのだろうか?
先王
実は生者の記憶から再現・実体化された存在だった。
しかし、行動原理はプリザベーションによって植え付けられた「永遠人の保全」という使命に絶対的(システム的)に縛られていた。
一方で、逆説的ではあるが、自己の意思に反して他者の命を奪うことを強いられるがゆえに苦悩する姿には「人格」が感じられた。
シミュラント(偽スフェーン)
先王と同じく生者の記憶から再現・実体化された存在と思われるが、先王とは明らかに言動が異なり、思考も行動原理も誰かに縛られているようには見えない。
エバーキープの基幹システムシャットダウン後に登場しており、リビングメモリー以外の場所で実体化している方法が不明(先王は機械兵にミラプリしていた感じだが、シミュラントは跡形もなく消えた)。
エバーキープの基幹システムとは別システムの永遠人という線もあるが、そもそも永遠人と断定できる情報もない。
カリュクス
プリザベーション創設者。
「とっくの昔に身体は手放しているから、鍵の奪還のためにあの手この手を尽くすしかない」というセリフからすると永遠人っぽいが、思考と行動を誰かに縛られているようには見えない。
シミュラントと同じく、エバーキープの基幹システムとは別システムの永遠人という線もあるが、そもそも永遠人と断定できる情報もない。
シン・永遠人
シミュラントいわく「新システムで回収した記憶とエーテルでつくった新しい身体の永遠人」。
「カリュクスの実験=人の新たな進化の実験」のためとのことだが、すべてを語っていると思えないし、本当のことを言っているかもわからない。

改めて振り返ると、色んなグラデーションの永遠人(っぽいやつ含む)がいますねぇ。

昨今の人工知能の隆盛をみると、ロボオーティスくらいまでなら、現実でも近いうちに到達しそうなリアリティがあります。

継続運営型のオンラインゲームなので今後の物語がどう進むかは開発陣にも読めない部分が大きいでしょうが、ハイデリン・ゾディアーク編に負けない壮大さを期待してもよいと思いました。

2 黒幕・カリュクス

管理された永続=プリザベーション(preservation、保存・維持)の創設者であり、すでに肉体は手放しているとのことですが、シミュラントとあわせて、あいかわらず噛み合わない言動が目立ちます。

  • 要求は「鍵の引き渡し」としながら、突然の不意打ちで交渉の余地を自ら潰すだけでなく、やっていることはもっぱらヒカセンの戦力分析(目当ては「鍵」なのか「ヒカセン」なのか)
  • 「最初から先王が『鍵』の回収と行使を試みるのを期待していた」と言いながら、カリュクス(プリザベーション)が「鍵」の確保を試みた様子がない(むざむざヒカセンの手に渡るのを許している)
  • 黒いレギュレーターの配布が終わったにもかかわらず、機械兵や作業ロボットなどをハッキングして人々を襲わせる
  • 実験を進めるために鏡像世界の魂資源を「開墾」すると言いながら、殺害したソリューションナインの住民の魂資源は回収せずに放置
  • そもそも目的が必要人数の記憶の回収だけなら、住民が寿命で死ぬのを黙って待てばいいのに、わざわざヒカセンの前に姿を現す

気になったのはこんなところでしょうか。

現時点では謎とか伏線というより、「ちょっと何をしたいのかよくわからない子」という感じです。

まあ、おそらく8.0以降の展開にも関わる ”ヴィラン” でしょうし、真相はおいおいわかっていくのでしょう。

3 その他

  • アウトスカーツの消えた(砂になった?)遺体の謎
  • ゾラージャ関連は進展なし
    いつもどおり7.3で黄金完結編の決着ということであれば、ゾラージャ関連で締めるのが落ち着きがよい気がします。
    逆に、ゾラージャ関連を7.4以降に引っ張る(≒8.0以降の展開に関わる)というのはさすがに間延びすぎなので、次でどう決着をつけるのか楽しみです。
  • いよいよ7.xシリーズ通しの大型コンテンツがスタート
    ギャザラー/クラフター向け大規模コンテンツ「コスモエクスプローラー」(2025年4月22日実装予定)と、漆黒以来の特殊フィールド探索「蜃気楼の島 クレセントアイル(2025年5月27日実装予定)」が楽しみな方も多いはず。

継続サービス型オンラインゲーム特有の臨場感と熱気は実装時にしか味わえないので、目いっぱい楽しんでいきたいですね。

以上

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