FF14|高難易度レシピの傾向と対策

FF14「高難易度レシピ」について、手動で製作するために必須となる基本的な考え方や基礎知識をまとめました。

また、過去の高難易度レシピのうち、マクロで製作可能なものはマクロ例も記載しています。

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1 総論:高難易度レシピの基礎知識

(0)前提条件や基本のおさらい

「高難易度レシピ」はランダム要素が強いため、ノーマルレシピで使うマクロのような「具体的なスキル回し」を列挙したところで余り役に立ちませんし、応用も利かなくなります。

そのため、「製作工程がどんな流れか」を掴んだうえで どのタイミングで何をやるか? を自分で判断できるように考え方を理解することが重要です。

そこで、(1)以降の「考え方」を理解するために必要な前提条件・知識について、以下で箇条書き的に列挙しました。

無味乾燥な内容で申し訳ありませんが、(1)以降で「何を言っているかわからん」とならないためにも一度目を通していただければ幸いです。

また、本記事は「クラフター用スキルの大まかな内容はすでに頭に入っている」くらい慣れていることを前提としている箇所も多く、その意味で全くの初心者だと少しむずかしいかもという点はご容赦ください。

もし過去の高難易度レシピの製作用マクロをお探しの場合は「2 各論:レシピごとの傾向と対策」(2頁目)を参照ください。

本記事の前提条件

  • パッチ7.15時点
  • クラフターレベル100
  • マイスター

事前準備

  • 禁断済み新式装備
  • 最新の飯と薬
    7.15点では「セビーチェHQ」と「魔匠の薬液HQ」
  • クラフターの製図用紙(マイスター・アクションに必要)
  • ステータス
    作業精度:5358、加工精度:5170、CP:773

新式装備やマテリア禁断について「何を言っているかわからない」という方は、次の記事を参照してください。

参考新式装備(装備更新)について

私は紅蓮(パッチ4.xシリーズ)の半ばころにギャザクラのレベリングを完了したのですが、その後、装備更新で半年くらい迷走したので、その反省も踏まえてギャザクラ装備更新のポイントをまとめました。


参考マテリア禁断について

こちらの記事はFF14パッチ7.xシリーズ(黄金篇)のギャザクラ装備禁断例と主なマクロ集です。


高難易度レシピ(EXPERT RESIPE)とは?

「高難易度レシピ(EXPERT RESIPE)」は、もともとは「イシュガルド復興」コンテンツにおいて「通常レシピよりも製作が難しいかわりに多くの報酬や技巧点を獲得できるレシピ」として登場しました。

その後、「スカイスチールツール(最終強化段階)」や「リスプレンデントツール」といった「イシュガルド復興」以外のコンテンツでも実装されています。

「高難易度レシピ」は製作手帳上で専用のマークが表示されています。

高難易度レシピの特徴

◆工数・品質ともに圧倒的に上げにくい

まず「何が難しいのか?」という点については、「高難易度レシピ」では「工数」と「品質」が、

  • ノーマルレシピより圧倒的に上げにくい
  • さらに秘伝書レシピと比べても明らかに上げにくい

ということになります。


◆高難易度レシピ特有の状態

製作過程の「状態」に関して、「高難易度レシピ」の製作では「最高品質」「低品質」の状態が発生せず、「通常」「高品質」に加えて以下の「高難易度レシピ特有の状態」が発生するのが特徴です。

状態名効果
通常通常の状態。特に効果なし。
高品質品質の上昇量が通常の1.5倍になっている状態。
暁月以前は1.75倍だったので黄金で少し弱体化
良兆候次ターンに必ず「高品質」に変化する状態。
安定アクションの成功確率が25%上昇している状態。
頑丈耐久減少が半減している状態。
※クラフターアクション「倹約」「長期倹約」の効果と重複します。
高能率アクションの消費CPが半減している状態。
高進捗作業の進捗量が通常の1.5倍になっている状態。
長持続アクションの効果が2ターン長く持続する状態。
【参考】パッチノート 5.215.416.4

ただし、一口に「高難易度レシピ」と言ってもバリエーションが複数あり、

  • 上記「状態」の一部しか発生しない
  • 耐久は50、55、60、70の4種類に分かれる(当然、耐久が少なければ難易度は上がる)

など、レシピごとに製作条件が異なるのも特徴です。

下表の「消費CP」「耐久消費」「効率」などの各数字を暗記する必要はありませんが、「数字の大小」のイメージを持てると良いです。

◆作業(工数上げ)アクション


◆加工(品質上げ)アクション

ここでいう「耐久回復スキル」とは下記5つのことです。
なお、「倹約」と「長期倹約」は「アクションの消費耐久を50%カットする」ものなので厳密には「耐久回復」と異なりますが、実際上の効果としては「耐久回復と同等」と考えて一括りにしています。

ここで各スキルのコスパ(=1CP当たりの耐久回復量=耐久回復量を使用CPで割る)を比較するためのグラフアニメーションを作成しました。
計算したコスパ数値(レート値)の一覧表は、この折り畳みの最後に掲載しています。


考え方としては、まず「マニピュレーション」(赤色)を基準とします。

というのも、「マニピュレーション」はターン終了時に耐久を回復するスキルなので、基本的に無駄打ちにならないからです。
(「耐久満タン時に、バフ更新などの耐久を消費しないスキルを使う」という例外的な場面以外は無駄にならない)

ということで、グラフ上に「マニピュレーションの回復量の上限(40)まで耐久を回復したレート値」=約0.42で赤線を引きました。

つまり、「マニピュレーション」以外の耐久回復スキルは、この赤線を超えるところで使った方がお得、ということになります。

もちろん個別具体的な状況で評価は変わりますが、逆に言えば「他のスキルと使用したときのコスパが赤線を越えないなら『マニピュレーション』を使べき」というワケです。

上記のグラフを踏まえると、以下のような整理になります。



◆コスパ一覧表

現時点で耐久80以上のレシピは存在しないので、回復量は75が上限。

下記の「序盤~中盤~終盤」の流れはあくまでデフォルメされたモデルです。

実際には「戦術」と「運」次第で「序盤をすっ飛ばしていきなり中盤」とか、「インナークワイエット(以下「IQ」)+10にできないまま(=中盤がほとんどないまま)仕上げコンボで勝負に出ざるをえない(=終盤はほぼ運ゲー)」などの状況になることも多いです。

  • 初手「確信」(確信回し)か「真価」(真価回し)の2通り。
  • 2手目「マニュピレーション」。
    3手目以降仕上げコンボ前まではなるべく「マニピュレーション」を切らさない。
    基本は「マニピュレーション」のスタック数が残り3ターンを切ったら更新を検討。
    (「【高能率】か【長持続】ですぐ更新する」か「残数を使い切る」かの判断)
  • 序盤:主に「工数」上げ。
    「あともう1アクションで完成」という段階にする。
  • 中盤:CPと耐久を温存しつつ、IQのスタック数を+10まで稼ぐ。
    IQ+10になった後は「仕上げコンボに必要なCPと耐久」以下にならない範囲で、できる限り品質を上げる。
  • 終盤:仕上げコンボで「品質」を上げ切った後、「作業」などの1アクションで完成へ。
  • 「倹約」と「長期倹約」はあまりおススメしない。
    後述のように「高難易度レシピ」と「耐久消費が大きいスキル(下地作業、下地加工)」との相性が悪いため、「倹約」と「長期倹約」の「耐久減少カット」効果を活かすのが難しく、結果的に無駄打ちになるリスクが大きい。
  • 【高品質】では「秘訣(CP回復)」か「集中加工」のどちらかを使うのがほとんど。
    黄金でも「【高品質】集中加工」はとても強いですが、CPに不安があるなら「秘訣」も良い手です。
    工数上げがキツイときは「【高品質】集中作業」も十分アリ。
  • 「経過観察」による【状態】ガチャも、使いどころには注意が必要ですが、現実的な選択肢ではあります。
    例えば「マニピュレーション」残数ありの状況で【状態】ガチャと耐久回復を兼ねて「経過観察」を使うなど。
    ただし、暁月以前は「経過観察」とのコンボスキルだった「注視作業」と「注視加工」が、黄金では削除されました。
    そのため、現在は「経過観察」自体は若干ナーフ(弱体化)されている点にご注意ください。

次から製作の大まかな流れ(序盤-中盤-終盤)に沿って詳細を補足しています。

(1)初手「確信」か「真価」か

「高難易度レシピ」の「初手」は、碁で言えば「布石」、将棋で言えば「囲い」に相当するところで、その製作での基本戦略・作戦を選択する場面となります。

そして、事実上、この初手は「確信」か「真価」の二択になっているのが現状です。

上述のように、「高難易度レシピ」は「工数」も「品質」もおそろしく「上げにくい」レシピのため、

のどちらかを選択するのが定石となります。

確信回し

  • 初手「確信」を使う目的は、追加効果の「5ターンの間、1回のみ作業効率が100%上昇」を活かすことにあり、この追加効果を最大にするためには「ヴェネレーション」との組み合わせが必須になります。
    したがって、①初手「確信」の後、②2手目「マニピュレーション」、③3手目「ヴェネレーション」まではほぼ決め打ちで、その後の3ターン以内に「『作業効率』(威力)が大きいアクションをブッ放す」というスキル回しが多いと思われます。
  • 初手「確信」は、戦闘コンテンツの「開幕フルバフ最大火力コンボ」(開幕回し)に相当するスキル回しを「工数上げに叩き込んで一気に工数を稼ぐ」という作戦です。
    そのため、「確信」と一緒に「ヴェネレーション」も使うことが多いので、「確信」の追加効果使用後も「工数上げ」(「あともう1アクションで完成」という段階にする)を優先するのが素直な流れでしょう。
    これはすなわち、「序盤は工数上げフェーズ」「中盤以降は品質上げフェーズ」と明確に分かれることを意味します。

真価回し

  • 初手「真価」を使う目的は、追加効果の「IQのスタック+1」を活かすこと=開幕直後に「IQスタック+2」にすることで「品質上げ」を楽にすることあります。
    初手「確信」と異なるところは、「真価」の追加効果には「加工アクションの効率アップ」がないので、2手目以降で「工数上げ」と「品質上げ」のどちらから手を付けても良いという点です。
    とはいえ、「ヴェネレーション」(作業バフ)と「イノベーション」(加工バフ)を同時使用するのは非効率なので、「今は『工数上げ』と『品質上げ』のどちらを優先するか?」を区別した方が格段に製作しやすくなります。
    したがって、その意味で、「真価回し」でも「工数上げフェーズ」と「品質上げフェーズ」を分けて考えた方が得策です。
  • 個人的には、①初手「真価」の後、②2手目「マニピュレーション」、③3手目「ヴェネレーション」として、確信回しと同様に、序盤は「工数上げフェーズ」、中盤以降は「品質上げフェーズ」という流れで良いと考えています。
  • ただ、初手「真価」のメリットは「状態変化に応じたアクションの使い分けができる」点なので、
    ・序盤の「工数上げフェーズ」でも、「高品質」が来たら「集中加工」でIQスタックを稼ぐ。
    ・「工数上げ」が不十分なままIQスタック+10になり、事実上「品質上げフェーズ」に突入していても、「高進捗」が来たら「作業アクション」で工数不足を補う。
    といった臨機応変な対応を心がけましょう。

「確信回し」のメリット/デメリット

「真価回し」のメリット/デメリット

(2)序盤

初手「確信」または「真価」の後、序盤でやることは「工数上げ」です。

厳密には、初手「真価」の場合は「工数上げ」を優先する必然性はないのですが、裏を返せば「品質上げ」を優先する必然性もない(どちらでもよい)ので、「確信回し」でも「真価回し」でも、慣れないうちは同じ工程(フェーズ順)にした方が混乱しにくいでしょう。

そして、序盤の「工数上げ」(と中盤の「IQスタック数・品質上げ」)では、「いかにCPと耐久を温存しつつ、工数(or IQスタック数・品質)を稼ぐか?」が至上命題になります。

言い換えると次のようになります。

では具体的にどう判断するの?という点ですが、私は「【状態】ごとの『消費リソース単位』当たりの『効率(威力)の大きさ』」を表す指標として「効率レート」と「IQ上昇レート」を計算しています。

「効率レート」も「IQ上昇レート」も一般的な概念・用語ではない点にご注意ください。

上記「(0)前提条件や基本のおさらい」の中の「アクションやコンボの確認」で記載した各アクションの効果内容を踏まえ、

という考え方で、まずは【通常】状態の各アクションのレート値を算出します。

以下は耐久60レシピでの【通常】状態のレート値一覧です。
(なお、CP:773が前提)

作業(工数上げ)アクション

下表は【通常】状態での数値です。

アクション効率消費割合効率レート
作業1200.17720.0
突貫作業2500.171500.0
模範作業1800.181024.3
下地作業3600.361009.5
精密作業1500.19800.6
【高品質】集中作業
一心不乱+集中作業4000.172293.2
倹約作業1800.111688.3
「消費割合」は四捨五入して丸めた数字なので、表の数値で計算すると「効率レート」欄の数値とズレます。四捨五入しないで計算すれば「効率レート」欄の数値になります。

この表は【通常】状態の一覧表なので、「【高品質】状態の集中作業」というアクションは本来無関係なのですが、網羅性の観点からアクション名だけ掲載しています。

加工(品質上げ)アクション

下表は【通常】状態での数値です。

アクション効率消費割合効率レートIQ上昇値IQレート
加工1000.19526.45.3
ヘイスティタッチ600.17360.00.63.6
加工+中級加工2250.38592.35.3
【高品質】集中加工
倹約加工1000.12864.58.6
加工+中級加工+上級加工3750.57658.15.3
下地加工2000.39519.45.2
精密作業1000.19533.75.3
一心不乱+集中加工1500.19789.710.5
匠の神業1000.042415.60.0
加工+洗練加工2000.39515.97.7
デアリングタッチ900.17540.00.63.6

この表は【通常】状態の一覧表なので、「【高品質】状態の集中加工」というアクションは本来無関係なのですが、網羅性という意味でアクション名だけ掲載しています。


作業アクションの「効率レート」をランキング(降順)にしたのが下記グラフ(BCR形式)です。

加工アクションの「効率レート」をランキング(降順)にしたのが下記グラフ(BCR形式)です。

アクション名の後にある「/数字」の部分は「IQレート」です。


加工(品質上げ)アクションのうち、「匠の神業」のぶっ飛び具合については後述するとして、地味に注目すべきは「下地加工」と「加工+洗練加工」です。

「洗練加工」は黄金で新しく追加されたスキルで、「加工+洗練加工」も「下地加工」と同じくそれほどコスパは良くないので、高難易度レシピでの出番は少ないでしょう。

しかし、「下地加工」(効率レート519/IQレート5.2)と「加工+洗練加工」(効率レート516/IQレート7.7)は「効率レート」はほぼ同じで、「IQレート値」は「加工+洗練加工」の方が上という関係。

つまり、「加工+洗練加工」は「下地加工」の上位互換スキルに当たると考えます。

ということで、通常レシピのマクロでは「下地加工」ではなく「加工+洗練加工」の使用を積極的に検討したいところですね。

これと同じような「感触」を掴むため、【高品質】【安定】・・・と状態ごとに同じような計算をして行くわけですが、全部書き出すと分量が多くなってしまうので、各状態のランキング画像だけ次の折り畳みの中に格納しておきます。

どの状態でも【通常】状態と傾向は同じなので、全部確認しなくても本記事の内容を理解・実践することは可能です。

興味のある方は参照していただければと思います。

以下、【長持続】【通常】と同じと考えます

◆作業スキル

通常

通常状態での作業スキルのレート値

高品質

高品質状態での作業スキルのレート値

安定

安定状態での作業スキルのレート値

頑丈

頑丈状態での作業スキルのレート値

高能率

高能率状態での作業スキルのレート値

高進捗

高進捗状態での作業スキルのレート値

良兆候

良兆候状態での作業スキルのレート値

良兆候については評価の仕方が難しいですが、私は「次の【高品質】で秘訣が使えるので、【良兆候】ではスキルを消費CP-20で使った」と評価してレートを計算しています。

◆加工スキル

スキル名の後にある「/数字」の部分は「IQ上昇レート」です。

また、加工スキルは「加工+中級加工+上級加工」のようにコンボ(多段スキル使用)が多いのですが、【通常】状態以外で「1スキルの単発使用」と「多段スキル使用」を比較するのは適切ではないので、【通常】状態以外では「多段スキル使用」の評価は除外しています。

というのも、「多段スキル使用」で
「【高品質】を1回引いたと仮定するのか、2回引いたと仮定するのか?」
「【高品質】と【他の状態】の組み合わせ何通りで、その確率はどう考える?」
などと考え始めると、あまりにも煩雑だからです。
(数学的にある程度突き詰めることはできそうだけど、果たしてそこまでやる価値があるのか・・・?)

また、「匠の神業」もちょっと特殊なので、【通常】状態以外では「匠の神業」の評価も除外しています。

通常

通常状態での加工スキルのレート値

高品質

高品質状態での加工スキルのレート値

安定

安定状態での加工スキルのレート値

頑丈

頑丈状態での加工スキルのレート値

高能率

高能率状態での加工スキルのレート値

高進捗

高進捗状態での加工スキルのレート値

良兆候

良兆候状態での加工スキルのレート値

良兆候については評価の仕方が難しいのですが、私は「次の【高品質】で秘訣が使えるので、【良兆候】ではスキルを消費CP-20で使った」と考える場合のほか、「【良兆候】で『グレートストライド』を使用し、次の【高品質】で『集中加工』を使った」場合もあわせてレートを計算しています。

効率レート値だけを考えれば「グレスト+【高品質】集中加工」が明確に良いわけですが、「倹約加工+秘訣」もレート値1000を超えるなかなか良い数値です。

また、IQ上昇レート値は明確に「倹約加工+秘訣」が上です。

要するに、使い分けの基本方針は、

という整理になると思います。

算出した各状態におけるレート値から見て取れることを、下記の箇条書きでまとめました。

優先順位のザックリ整理

「コスパだけでは当然全てを割り切れない」というお話

ここまでの内容で、高難易度レシピの経験がある方は多少違和感を持たれたと思います。

「あれ?『ヘイスティタッチ』や『匠の神業』はどうなってんの?使わんの?」となるのが普通かなと。

ヘイスティタッチ
匠の神業
経過観察による【状態】ガチャ

ということで、

「コスパが悪かろうが使うときは使う」
「コスパが良くてもパワー不足で目的達成できないなら意味ないよね」
「分が良い賭けならむしろ必要」

という、いわば当たり前のオチでした。

メチャクチャ長くなりましたが、結局、上記「アクションの優先順位」に沿って序盤の流れを具体化すると下記のようになります。

確信回し

真価回し


ということで、「真価回し」は「初心者向けではなく高難易度レシピに慣れたベテラン向け」「その都度の判断が増えるので精神的に疲れやすい(ので、凡ミスも発生しやすい)」というクセのある手法です。

一方で、上手くリズムに乗ってテキパキと適切な判断ができれば、毎回異なる製作工程で製作して行けるので、「高難易度レシピを楽しむ」という観点では良い手法かもしれません。

ただし、「工数上げ」がキツいレシピだと「真価回しでは完成も覚束ない(工数不足に陥る)」という事態になりがちです。

したがって、「真価回し」については、高難易度レシピの中でも「比較的やさしめのレシピ」向けの手法かなあというのが私の感触です。

(3)中盤

「工数上げ」がひと段落したら、次の中盤戦でやることは「品質上げ」です。

中盤戦は、大まかには

に分かれます。

しかし、序盤戦に比べるとフェーズの区別は曖昧になります。

さらに、「IQスタック+10以降のフェーズ」と終盤戦(後述の「仕上げ」フェーズ)は、実戦では区別できないことの方が多いかもしれません。

IQスタック+10(上限値)まで稼ぐフェーズ
(=IQスタック数を稼ぎたい場合)

なるべく「消費CPと消費耐久が小さく」かつ「効率(威力)が大きい」アクションを使いたい場面なので、上述の「アクションの優先順位」でまとめたように、

となります。

なお、「下地加工」と「加工+洗練加工」の使いどころは考えた方が良いです。
(前述のとおり、高難易度レシピでの多用はおススメしません)

IQスタック+10以降のフェーズ
(=IQスタック+10以降で品質を上げたい場合

基本的には「CPと耐久の節約」ではなく、単純にアクションの「効率(威力)」を重視すべきフェーズです。
ここも上述の「アクションの優先順位」でまとめたように、

となります。

バフの順番(グレートストライド→イノベーションの順)に注意しましょう。

後述の「仕上げコンボ」とは順番が逆になります。

下地加工+三段加工

アクション名消費CP消費耐久効率
グレートストライド32
イノベーション18
下地加工4020500↑
加工1810150↑
中級加工1810187.5↑
上級加工1810225↑
合計144501062.5
「加工+中級加工+上級加工」のネーミングは「加工三連星」とか「ジェットストリーム加工」の方がぴったり来るんでしょうか?

効率(威力)もデカい分、消費CP・消費耐久も大きいです。

ただ、黄金に入ってCP上限値がさらに上がったので、耐久回復スキルと組み合わせればコンボの完走自体は以前ほど難しくありません。

「グレートストライド」を使うかどうかはともかく、「コンボを繋げながら品質を稼ぎつつ」、「【高品質】が来たらCPを回復しつつ」、「【安定】や【頑丈】が来たら『ヘイスティっタッチ』『デアリングッタッチ』でCP節約を図りつつ」、より効率(威力)が大きい品質上げ/仕上げコンボへの移行を伺う、という意識で使えると思います。

匠コンボ

アクション名消費CP消費耐久効率
匠の絶技
グレートストライド32
イノベーション18
下地加工400↓500↑
匠の神業32150↑
倹約加工25150↑
一心不乱
集中加工1810225↑
合計165151025
「クラフターの製図用紙」が必要

消費CPも大きいうえに製図用紙も使いますが、消費耐久がわずか「15」で効率1000以上稼げるのは魅力的。

また、「下地加工」「匠の神業」「倹約加工」「一心不乱+集中加工」自体はコンボアクションではないので、スキルの使用順や別スキルとの入れ替えにも柔軟に対応できます。

「グレートストライド」を使うなら一番威力が大きい「下地加工」に合わせるべきですが、応用範囲は意外と広いでしょう。

この辺はホントに詰碁とか詰将棋と似ています。

(4)終盤

最後の仕上げは、みんな大好き「ビエルゴの祝福」です。

バフの順番(イノベーション→グレートストライドの順)に注意しましょう。

前述の「品質上げコンボ」とは順番が逆になります。

また「ビエルゴの祝福」の「効率(威力)」は、「IQ+10」での「最大効率(威力)の数値=300」で考えます。

なお、下記にいくつか「仕上げコンボ」(らしきもの)を挙げましたが、個人的には仕上げ段階ではあまり凝らない方が良いと考えています。

大抵の場合、CPも耐久もカツカツのため、「いつもと違うこと」をやろうとすると「計算を間違えてビエルゴを打つCPが足りなくなった」みたいなことが起こりがちですし、逆に、仕上げ段階でCPも耐久も余裕しゃくしゃくなら、基本的に何やっても大丈夫(好きにやってください)なことが多いからです。

基本コンボ

アクション名消費CP消費耐久効率
イノベーション18
グレートストライド32
ビエルゴの祝福2410750↑
作業10
合計7420750
最後の「作業」は耐久が1以上あれば実行できるので、実際にこのコンボに必要な耐久は「11以上」ということになります。

まずはこの基本コンボを押さえましょう。

といっても、「ビエルゴの祝福」を使うつもりなら、自然とこの基本コンボに行きつくとは思います。

高品質ガチャ

アクション名消費CP消費耐久効率
イノベーション18
グレートストライド32
経過観察
経過観察
設計変更
設計変更
設計変更
ビエルゴの祝福2410750↑
作業10
合計8820750
最後の「作業」は耐久が1以上あれば実行できるので、実際にこのコンボに必要な耐久は「11以上」ということになります。

「イノベーション」と「グレートストライド」の効果が切れるまで2回(2ターン分)アクションを挟めることと、マイスターアクション「設計変更」(1製作で3回使用可)を利用すれば、最大5回「状態」を変更できます。

要するに「高品質」ガチャで、「高品質」で「ビエルゴの祝福」を打つための悪あがきです。


応用(よく計算間違えるヤツ)

下記の例は基本コンボに「加工」を挟んだ場合。

アクション名消費CP消費耐久効率
イノベーション18
加工1810180↑
グレートストライド32
ビエルゴの祝福2410750↑
作業10
合計9230930
最後の「作業」は耐久が1以上あれば実行できるので、実際にこのコンボに必要な耐久は「21以上」ということになります。

「イノベーション」と「グレートストライド」の間に挟む「加工アクション」(品質上げアクション)は、残りのCPと耐久に応じて「下地加工」など他のアクションに変更することが可能です。

その分「必要CPと耐久」の値が変化するので、計算間違いに注意です。

私はよく間違えます。

「品質上げコンボ」と「仕上げコンボ」のミックス

アクション名消費CP消費耐久効率
匠の絶技
グレートストライド32
イノベーション18
下地加工400↓500↑
匠の神業32150↑
倹約加工25150↑
一心不乱※2
集中加工1810225↑
グレートストライド32
クイックイノベーション※2
ビエルゴの祝福2410750↑
作業10
合計22145※11775
※1 最後の「作業」は耐久が1以上あれば実行できるので、実際にこのコンボに必要な耐久は「36以上」ということになります。
※2「クラフターの製図用紙」が必要

「中盤戦後半の品質上げコンボ」に「『クイックイノベーション』を使った最短仕上げコンボ」を繋げた、という感じでしょうか。

消費CPが膨大で製図用紙も2枚使い、かつ仕上げまで長すぎな気もしますが、「マニピュレーション」の残数が2~3回分あればスキル回しの完走自体は現実的に可能なレベルです。

自分の装備での品質上昇量を把握しておけば、役に立つ場面はありそうかなと。

次のページ:各論:レシピごとの傾向と対策

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