FF14 黄金の遺産(レガシー) 未知との邂逅/CROSSROADS(Patch 7.1) 感想

FF14パッチ7.1「未知との邂逅/CROSSROADS」のメインシナリオクエスト(MSQ)を終えた時点での感想です。

文章だけですが、物語の核心部分のネタバレがあり、7.1クリア済みの方を想定しています。
未クリアの場合はブラウザバック推奨です。

また、この感想はネタバレ前提ということもあり、ストーリーを順に追って逐一感想を述べるのではなく、印象に残った点を気ままに語るスタイルとなっています。

なお、7.1全体としては「謎や伏線をバラまきまくった」という感じなのと、私自身は特に考察が得意だとか好きだというわけでもないため、「感想交じりの疑問点」を列挙しつつまとめた記事となっています。

1 ルニピャティ(トラルヴィドラール)の記憶は誰の記憶?

トラルヴィドラールが四聖獣クラスの知性を持つなら、「魔物の記憶を過去視した」というストレートな理解も成立しそうではあります。

しかしこれまでのところ、ヴァリガルマンダをはじめとするトラルヴィドラールが「人間が理解・共有できる知性を有する存在」(例:ドラゴン族など)のような描写はされていません。

むしろ、「ユウェヤーワータ」では「人間の魂を魔物に注入して魔物の力を利用する研究」がされていたのだから、「ルニピャティに人の魂が注入され、その人の記憶を過去視した」という理解の方が、話の流れとしては素直な気がします。

では、仮に「ルニピャティに人の魂が注入され、その人の記憶をヒカセンが過去視した」のなら、「注入された魂は誰のものなんだ?」という疑問が浮かびます。

ここでの過去視の登場人物は①ゾラ―ジャ②テーシャジャ(グルージャの母親)③カニロッカ(研究所所長?)のみなので、候補としてはこの3名でしょう。

過去視の内容の全体を通して登場しているのはゾラ―ジャですが、「魔物に魂を注入されると元に戻れない」ということからすると、ゾラ―ジャの魂が注入された線はないはず
(この過去視の時点以降も、ゾラ―ジャがいろいろ行動していたのは自明なので)

そうするとテーシャジャとカニロッカのどちらかになりそうですが、ユウェヤーワータ(ID)の2ボスに「所長カニロッカ」というモンスターが居ました。

ということは、カニロッカの魂が注入された線もないと考えるのが素直なんでしょう・・・。

しかし、テーシャジャの魂が注入されとすると、さすがにグルージャが救われなさすぎる・・・。

とにかく7.1時点では明確な描写がないのは間違いないので、2ボスのアレはカニロッカの抜け殻を利用したナニかであって、注入された魂はあくまでカニロッカのものであってほしいところ。
カニロッカに恨みはありませんが、マッドサイエンティストの末路っぽいし。

2 不自然な/杜撰な/わざとらしい記憶操作の描写

偽スフェーン(異論はありうるでしょうが、ここでは「偽者」として話を進めます)の登場後、ゴッサン(スフェーンの元補佐官)が、つい先日執り行われたスフェーンの葬儀は「ゾラ―ジャ襲撃の際に亡くなった市民への追悼式だった」という、いかにも記憶改変されたっぽい発言をしていました。

しかも、その発言はカタカナ交じりのワザとらしいセリフ表記で、かつ、それを合成音声で音程・スピード等を調整することなくそのまま読み上げたかのような不自然な棒読みというもの。

記憶改変は喪章代わりに用意された黒いレギュレータによるものと思われますが、レギュレータを外してトライヨラに移住した(=記憶操作できない)人々もいる以上、いまさらスフェーン消滅(記憶データの消滅)の事実を隠ぺいできるとは思えませんし、隠ぺいする必要性もよくわかりません

偽スフェーンは、「死」に怯える新生アレクサンドリアの人々に対し、「死とは無縁の永遠人になること」を提案しました。

ただし、偽スフェーンのいう「永遠人」は、「新たにつくった記憶を回収するシステム」とやらで各人の記憶を回収し、その記憶を「魂資源を消費せずにつくったエーテルの身体」に移すというもの
しかも、「身体をつくるためのエーテルに限りがあるから5000人限定」というよくわからない条件付き。

本来「永遠人」は、「生命が有する3種類のエーテル(魂、記憶、生命力)」のうち、「記憶」を「別人の生命力のエーテル」で実体化させた存在だったはずです。

そうであれば、偽スフェーンの提案は、生者(魂、記憶、生命力の3種のエーテルを有する人)から「魂」と「生命力」を抜き取り、残った「記憶」だけをエーテル(ここでは3種のエーテルとは無関係の物質的な環境エーテル?)でつくった身体に移すという、もはや「永遠人」ですらないただのAIロボットになる、みたいな内容です。

「死が怖いなら、いっそのこと死んでしまえばいい」と言っているに等しい支離滅裂な話に聞こえますし、私はここで「なんだそりゃw」と思わず笑ってしまいました。

しかし、新生アレクサンドリアの人々はこの話に疑問すら抱かないというか、何かマインドコントロール的な影響を受けているかのような様子で、あからさまに不自然な描写でした。

生命が有する3種類のエーテル
暁月Lv82メインクエスト「シャーレアン魔法大学」のモンティシェーニュ学長の講義内容より。

宿屋等の「愛用の紀行録」でカットシーンを見返せます。
ただし、ゲーム内でも人の命や魂の理解については諸説あるとされており、この「生命が有する3種類のエーテル」という分類がFF14的に絶対的に正しいとされているわけでもない点はご留意ください。

ゾラ―ジャは、生まれたばかりの我が子(グルージャ)を見て、「子にとって父が、どうあるべきか‥‥‥」「父にとって子が、何であるか‥‥‥!」を自分は知らないと、突如としてうろたえ始めました。

しかも、その様子は頭を押さえ苦しみながらというもので、ちょっと度を越した狼狽ぶりです。

確かに、7.0でも7.1でも、連王グルージャジャとゾラ―ジャの父子関係については描写がほとんどありません。

しかし、私は、トライヨラ王家(連王グルージャジャと3人の子ら)の家族関係が荒み切っていたとか、グルージャジャが父親としての役割を全く果たしていなかったとは到底思えません。
(7.0感想でも書いたとおり、3人の子の誰にとっても暖かい家庭だっただろうというのが私の解釈です)

実際に7.0のストーリー中に、「家族で食卓を囲んでいた」という、いわば「当たり前の家族の日常」についてウクラマトが言及しているシーンもあります。
(黄金Lv98メインクエスト「古を知る騎士」で、旧式ロボのオーティスやグルージャと焚火を囲んで食事をとった場面での会話)

仮にその「当たり前の家族の日常」が、ゾラ―ジャにとっては耐え難い不満や苦痛を伴うものだったとしても、「父子関係がどんなものか見当もつかない」というのはさすがにおかしいと言わざるを得ません。
(テーシャジャもゾラ―ジャの狼狽ぶりを見てショックを受けているので、比喩的な心理描写というわけでもないですし)

ということは、ゾラ―ジャも黒幕によって記憶を改変されたか、何らかのマインドコントロール的な影響を受けていたのかな、という印象を受けました。

連王グルージャジャとゾラ―ジャの父子関係については、7.2か7.3で描かれると思うので、そこはどんな展開になるのか楽しみです。

3 黒幕とその目的

今のところ、黒幕の最有力候補は「プリザベーションっぽい雰囲気がなきにしもあらず」という程度の描写しかありません。

新生~蒼天~紅蓮あたりまでは、敵は「蛮神!」「アシエン!」「ガレマール帝国!」と良くも悪くも明確に描かれていたのとは対照的です。

意図的にナゾのままにしているんだろうとは思いますが、モヤモヤしたままスッキリしないのも確かで、人によって好みが別れそうな展開ではあります。

当初は「エバーキープ・システム(「魂を現世にとどめて再利用することで、生前は確実に天寿を全うし、死後は生前の記憶を保持した永遠人として永遠の人生を謳歌するためのシステム」というのが私の理解です)の維持・存続」(&そのための魂資源の獲得)にあるように見えました。

しかし、今回の偽スフェーンの言動などを見て、それはミスリードの可能性もあるかと感じはじめました。

というのも、
・偽スフェーンの提案は「記憶」だけを回収しようとしているようにも見える
・(シャットダウンした)エバーキープの「魂資源の管理システム」も、よく考えたら「魂」と「生命力」を消費して「記憶」だけを蓄積するシステムだったようにも見える
と思ったんですよね。
(まあ、偽スフェーンの提案に関しては、「記憶」の方が使い捨てで「魂」と「生命力」を回収しようとしているようにも見えるので、現状では「どちらかわからない」というのが正確かもしれませんが)

この辺りはきっと黄金完結編(7.3)までで多少は明らかになってくるんでしょう。

4 その他雑感

話が小ムズカしいよ吉田・・・。

・「魂」関連がメインになってくると、ハイデリン/ゾディアーク編(星と命を巡る物語)と被るうえ、なんかココまでの展開が小ぢんまりしてるような・・・。

まあ10.0まで構想はあるみたいなので、まだまだ新章の序盤にすぎないということでしょうかね。

以上 ご参考になれば幸いです。

参考記事

FF14パッチ7.0「黄金のレガシー」のメインシナリオクエスト(MSQ)を終えた時点での感想です。

文章だけですが、物語の核心部分のネタバレがあり、7.0をクリア済みの方を想定しています。

未クリアの場合はブラウザバック推奨です。

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