アタリショック後のビデオゲームに対する猛烈な逆風の中で世に出たファミコン/NES。
しかし、そんな逆境をものともせず、「スーパーマリオブラザーズ」をはじめとする数々の名作に世界と日本が夢中になりました。
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図表
読解
ファミコン/NES 世界トップ10
当ブログのバーチャートレースは、日本国内のゲーム会社の公式情報をベースとしています。
そのため、同じゲームでも、発売時期や販売実績(及びそれに伴う知名度)が、日本国内と世界とで大きくずれることが多々あります。
1982年末~
アメリカ合衆国における1982年の年末商戦を発端とする、いわゆるアタリショック(Video game crash of 1983)により北米ビデオゲーム産業が崩壊。
1983年~
日本でファミコンが発売されたのが1983年7月15日。
当時、私は小学校に上がる前で記憶もかなり薄れていますが、「テレビゲーム」なんてものがこの世に存在することすら認識していませんでしたし、ビデオゲーム産業界がどういう雰囲気だったのかも知りません。
ただ、想像するに、世界最大のアメリカ市場が崩壊し、ゲーム業界はまさに「お先真っ暗」(今風に言えばオワコン)なタイミングだったのでないでしょうか。
序盤
序盤は先にファミコンが発売された日本国内の状況がそのまま当てはまり、実在する娯楽(ボードゲーム、スポーツ)の再現や、既存のアーケードゲーム(マリオブラザーズなど)の移植が目立ちます。
ですが、北米でNESが発売された1985年10月以降はガラッと雰囲気が変わり、「スーパーマリオブラザーズ」と「ダックハント」が爆発的な大ヒット。
よく「NESがアタリショックで崩壊していた北米市場を救った」というストーリーが持ち出されますが、ローンチタイトルが「スーパーマリオブラザーズ」だったというのが一番大きな要因かもしれません。
中盤
1986年以降はいったんランキングが落ち着き、目新しいヒット作がしばらく登場しない印象です。
ただ、1987年8月以降、「初代ゼルダ」や「メトロイド」といった、日本国内ではディスクシステムで発売されたタイトルがNES(ロムカセット)に移植され、徐々にランキングに食い込んできます。
この辺から、いわば “テレビゲームらしいゲーム” が増え始め、「リンクの冒険」、「スーパーマリオ USA」(北米では「Super Mario Bros. 2」)、「スーパーマリオブラザーズ3」が大ヒット。
また、ランキングだけを見るなら、「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」や「ドラゴンクエストIII そして伝説へ・・・」といった、も上位に食い込んでおり、当時の日本市場がいかに大きかったかという点も窺えます。
少し興味深いのは、日本では “ファミコンといったら「マリオとドラクエ」” といった様相でしたが、世界では “NESといったら「マリオとゼルダ」” という感じで、日本でのドラクエに相当する地位(剣と魔法のファンタジー枠)に、世界ではゼルダが収まっていたんですね。
終盤
終盤は、「Dr.マリオ」や「ヨッシーのたまご」など、マリオ派生作品が充実してきます。
やっぱり任天堂は商売がうまいというか、初期の頃からヒット作の派生作品を手を変え品を変え地道に作り続け、マリオシリーズのブランド価値向上・維持に尋常じゃない労力をかけていますね。
販売数だけを見れば、ファミコン/NESの時期でマリオシリーズはすでに別格というか王者だったことがよく分かります。
一方で、中盤期と同様、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」や「ファイナルファンタジー」シリーズなど、主に日本国内で売れたタイトルがランキング上位に食い込んでおり、やはり当時の日本市場の大きさを感じさせます。
裏を返せば、当時の日本のゲーム開発会社はまだ規模が小さく、海外展開まで視野に入れる動機も余力もなかった一方、任天堂はかなり早い時期から「日本人だけを相手にするのではなく、世界で売れるゲームを作る」という意識が強かったのかもしれません。
補完
注記
図表タイプ
バーチャートレース(Bar Chart Race、BCR)
対象期間
1983年7月から2026年3月まで
情報源
◆任天堂タイトル:決算資料(IRライブラリー)、主要タイトル販売実績
◆プレステタイトル:SIEプレスリリース
◆スクエニタイトル:決算資料(IRライブラリー)
◆カプコンタイトル:決算資料(IR資料室)、ミリオンセールスタイトル
◆セガタイトル:決算資料(IRライブラリ)
◆アトラスタイトル:決算公告
◆バンダイナムコタイトル:決算資料(IRライブラリ)
◆コーエーテクモタイトル:決算資料(IRライブラリ)
◆コナミタイトル:決算資料(IR資料室)
◆その他タイトル:2021 CESAゲーム白書、2023 CESAゲーム白書、各社のプレスリリースやSNS投稿など。なお、「CESAゲーム白書」は完全リニューアルされ、2024年度から「CESAゲーム産業レポート」として刊行。
補足情報(ツールチップ機能)
各ゲームタイトルのバーをタップするか、マウスホバーしていただくと、そのゲームの正式名称・対象コーンソール・発売日が表示されます(ツールチップ機能)。
その他
あくまで当ブログが、一般に公開されている情報を集めて「出荷本数データ」として集計しているにすぎません。日本国内で販売され、流通したすべてのゲームタイトルを網羅しているわけではない点につき、ご了承ください。
各タイトルごとの月間の売上本数も、そのすべてを第三者が正確に把握することは不可能なので、当ブログが考える「ゲームソフトの売れ行きに関する一定の基準」で調整しているデータが含まれます。
なので、もし上記の「情報源」以外に一般的に閲覧できる良い時系列データがあれば、ぜひコメントなどで教えてほしいです。
以上
ガッツの夜明け