「CPU、GPU、メモリってなんだ?」
「普通のPCとゲーミングPCの違いは?」
「どんなメーカーがあるの?」
などの「ゲーミングPC選びの基本知識とトレンド」(2023年時点)をリサーチ&整理しました。
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はじめに
以前、私は下記スペックのPC(中国へ赴任する直前の2017年3月に購入)を使っているのですが、2022年に入ってからネット閲覧中にフリーズやクラッシュすることが増えてきました。
| 製品名 | Alienware 17 R4 (DELL) |
| CPU | Intel Core i7-6700HQ CPU @ 2.60GHz |
| GPU | GeForce GTX 1070 (NVIDIA) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB(HDD) |
1 前提条件
PCの自作ではなく、あくまで出来合いのWindows PC(BTO含む)を購入する前提です。
自作PCのロマンというか楽しみは私もわかるつもりです。
ただ、自作PCとなると、基本的には故障時の対応なども「頼れるのは己のみ」となります。
そうすると、そもそも「自分の手でコンピューターを組み上げ、パーツを入れ替え、メンテすること」自体が目的(楽しい)にならないと、「肝心なときにやりたいこと(仕事やゲームなど)ができない」ことになって最終的にはツラくなってしまうと思います。
2 PC性能として押さえるべき基本項目
パソコンショップなどのWebページを眺めていると、
- いわゆるエントリーモデル(性能は低めだが、お手頃価格のライトユーザー向け)
- ゲーミングPC(ゲーム全般あるいは特定ゲーム向けに性能をアップ・強化)
という従来のカテゴリーに加えて、最近は
- クリエーターPC(イラスト、動画、3DCG、CADなどの使用目的に応じて性能をアップ・強化)
というカテゴリーも登場しているようです。
繰り返しますが、こういうカテゴリー分けや販売側の営業戦略が悪いということではなく、「自分がイメージしているPCの使用目的や用途」と「そのために必要なPCの性能はどの程度か?」についてざっくりと把握していないと、「思ってたのとちょっと違ったなあ」とか「高い買い物しちゃったなあ」ということになりがちなのです。
この「ざっくり把握」の程度ですが、PC性能の「ざっくりポイント」というのは昔からそれほど変わっていません。
①CPU、②GPU、③メモリ、④ストレージの4つを押さえておけば大きな間違いはないでしょう。
そして、これらのパーツ(構成部品)は半年~1年といった短いスパンでどんどん上位互換が出てくる世界なので、いきなり個別製品の詳細スペックを逐一調べるよりも「最近のトレンド(大枠)」を理解するのが初心者にとっては有効です。
(1)CPU:Central Processing Unit
CPUとは?
CPUは、”Central Processing Unit”(中央演算処理装置)の略で、その名のとおりパソコン内部ですべての演算処理を行うパーツであり、一般的にコンピューターの「頭脳」とも呼ばれます。
CPUメーカー
まず、CPUを開発しているメーカーとしては、何と言ってもIntel(インテル)とAMD(エーエムディー)を押さえておきましょう。
「Apple(アップル)」(MacやiPad向けのM1シリーズなどを設計)や「Qualcomm(クアルコム)」(スマホ向けのSnapdragonシリーズなどを設計)といった他のCPUメーカーももちろん存在します。
しかし、少なくともPC向けCPUはIntelとAMDの二強で、どのPCメーカーやパソコンショップのサイトを覗いても基本的にこの2社以外の選択肢は存在しません。
なので、何か特別な理由やこだわりがなければ「IntelかAMDのCPUを選べば良い」という理解で問題ないでしょう。
製品グレードと世代(一部のみ)
Intel(インテル)
| 製品グレード | 第13世代 (2022.10~) | 第12世代 (2021.10~) | ・・・ |
|---|---|---|---|
| Core i9 | 13900など | 12900など | – |
| Core i7 | 13700など | 12700など | – |
| Core i5 | 13600など | 12600 12500 12400など | – |
| Core i3 | 未発売? | 12100など | – |
AMD(エーエムディー)
| 製品グレード | ZEN4 (2022.9~) | ZEN3 (2020.11~) | ・・・ |
|---|---|---|---|
| Ryzen 9 | 7900Xなど | 5900Xなど | – |
| Ryzen 7 | 7700Xなど | 5800Xなど | – |
| Ryzen 5 | 7600Xなど | 5600Xなど | – |
2023年1月時点では、CPUはIntelとAMD2社の製品ともに世代交代中という感じですね。
そうすると、買う側としては「最新の『Intel/第13世代』か『AMD/ZEN4』を搭載したPCが良さそう」というのが自然な発想ではあります。
しかし、ちょっと検索してみれば分かると思いますが、IntelにせよAMDにせよ最新世代CPUを搭載したPCは性能は当然良いものの、やはり高いです。
逆に、「1つ前の世代である『Intel/第12世代』や『AMD/ZEN3』を搭載したPC」の価格は相対的に安くなっていますし、実際のゲームやクリエイティブ用アプリ(動画編集ソフトなど)でのレビュー(ブログ記事やYouTube動画など)も出揃っているので、「自分がイメージしているPCの使用目的や用途」に合うかどうかという判断はしやすいです。
最新世代が出始めたばかりのタイミングなら一世代前でも十分な性能なことが多いですし、ここは個人の好みと予算との兼ね合いになりますね。
一方で、もし「自分は常に最新世代のパーツで固めたい」ということなら自作PCの道へ進んだ方が良いと思います。
(2)GPU:Graphics Processing Unit
GPUとは?
GPUとは、”Graphics Processing Unit”(画像演算処理装置)の略で、コンピュータ内で特定の 3D演算を高速化するための専用集積回路として開発・実装されているものです。
昔(2000年代くらいまで)は「GPUが搭載されたパソコン」自体はごく少数で一般的ではなかったと思いますが、個人的には2010年辺りからゲームグラフィックのレベル向上に伴ってゲーミングPCへの搭載が進んだ印象です。
GPUメーカー
まず、GPUを開発しているメーカーとしてはNVIDIA(エヌビディア)とAMD(エーエムディー)を押さえておきましょう。
CPUはIntelとAMD以外にもそれなりに存在感のあるメーカーが複数いるイメージですが、GPUメーカーは正直「この2社しか聞かない」というレベルかと思います。
なので、必然的に NVIDIAかAMDのGPUを選ぶことになる ということになります。
製品グレードと世代(一部のみ)
NVIDIA(エヌビディア)
| 製品グレード | RTX 40 シリーズ (2022.10~) | RTX 30 シリーズ (2020.9~) | ・・・ |
|---|---|---|---|
| GeForce | RTX 4090 RTX 4080 RTX 4070 Ti など | RTX 3090 Ti / 3090 RTX 3080 Ti / 3080 RTX 3070 Ti / 3070 RTX 3060 Ti / 3060 RTX 3050 など | — |
AMD(エーエムディー)
| 製品グレード | RX 7000 シリーズ (2022.12~) | RX 6000 シリーズ (2020.11~) | ・・・ |
|---|---|---|---|
| AMD Radeon | RX 7900 XTX RX 7900 XT など | RX 6950 XT RX 6900 XT RX 6800 XT RX 6800 RX 6750 XT RX 6700 XT RX 6700 RX 6650 XT RX 6600 XT RX 6600 RX 6500 XT RX 6400 | — |
参考:グラフィックボードとは?
ちなみに、実際にPCの取り付けられるパーツ名としては「グラフィックボード(いわゆる”グラボ”)」(または”ビデオカード”)が正確な名称で、GPUは “グラボ” の主要構成部品ということになります。
2023年1月時点では、CPUと同じく、GPUもNVIDIAとAMD2社の製品ともに世代交代中という感じですね。
そのため、GPUについてもCPUの状況と同じことが妥当します。
つまり、NVIDIAにせよAMDにせよ最新シリーズのGPUを搭載したPCは性能は当然良いものの、やはり高いです。
逆に、「1つ前のシリーズの『NVIDIA 30シリーズ』や『AMD RX 6000 シリーズ』は相対的に安くなっています。
ここら辺は、やはり個人の好みと予算との兼ね合いということになります。
(3)メモリ
メモリとは?
PCの構成部品としての「メモリ」はデータやプログラムを一時的に記憶する部品を指し、CPUとストレージ(HDDなど)とのデータのやり取りを中継する役割を担います。
よく使われる比喩が「机」や「作業台」で、「メモリの容量が大きい」=「机・作業台が広い」=「一度により多くの道具や書類(プログラムやデータ)を扱える」というイメージで説明されます。
これに対して、最近のSNSでは「4枚挿しはダメ」「クロックを落としたら損」といった言説が目立ちます。
ただ、メモリ容量(挿す枚数など)と性能(速度)の関係は結構複雑なので、結局は「用途に合った構成にしましょう」という話になり、結局、そこで一番優先度が高いのは「容量」なんですよね。
あとは、仕様が合わなきゃ動かないし、メーカーもなるべく統一した方が余計なトラブルが減る、というのは素人的にも何となく想像はつくでしょう。
(4)ストレージ(記憶領域、データ保存領域)
PCの構成部品としての「ストレージ」はデータを長期間保管・保存する部品を指し、種類としてはHDD(Hard Disk Drive、ハードディスク)、SSD(Solid State Drive)、USBメモリなどが現在の主流でしょう。
また、各種類に共通する大きな分類として「内蔵型」と「外付け型」がありますが、個人用途のPCでは「内蔵型ストレージの種類と容量をどうするのか?」がポイントになります。
HDDはSSDより安価かつ大容量なので、「PCの内蔵型ストレージ」といえば長らくHDDが主流でしたが、2020年以降はSSDの価格低下と大容量化が進み、内蔵型SSDの採用が増えてきています。
(5)その他
CPUとGPUの性能上昇に伴い冷却性能も重要度が増しています。
CPUやGPUは熱暴走により本来の性能を発揮できなくなるだけでなく、その寿命も縮めてしまうリスクがあるためです。
3 PCメーカー一覧
「ゲーミングPC」で検索すると、いわゆる「パソコンショップ」や「PCパーツショップ」をルーツとする中堅PCメーカーが上位に表示されます。
その理由は以下の点かと思います。
- もともと「ゲーミングPC」は「コアなゲーマー向けの製品」のため市場規模は大きくなく、膨大な人員と設備を抱える大手PCメーカーにとってそれほど魅力的な市場ではない。
- 顧客層が「コアなゲーム好き」「コンピュータ好き」なので「自分好みのPCカスタマイズ」に対するニーズが強く、個別のPCパーツを幅広く揃えている「ショップ」の方が個別オーダーに基づく少量生産に向いている(小回りが利く)。
(1)ゲーミングPCブランドあり
大手PCメーカー
DELL
ゲーミングPCは「Alienware」ブランドで展開しています。
冒頭でも述べたとおり、私の今のPCが「Alienware」で、購入してからの6年間は大きな故障もなく満足度は高かったです。
日本ヒューレットパッカード
ゲーミングPCは「OMEN(オーメン)」と「VICTUS(ヴィクタス)」の2ブランドを展開しています。
中~小規模メーカー
マウスコンピューター
ゲーミングPCは「G-Tune」のブランドで展開しています。
クリエーター向けPCは「DAIV」のブランドで展開しており、ゲーム以外に動画配信などを考えている人はこちらもチェックすると良いでしょう。
ドスパラ
ゲーミングPCは「GALLERIA(ガレリア)」のブランドで展開しています。
クリエーター向けPCは「raytrek(レイトレック)」のブランドで展開しており、ゲーム以外に動画配信などを考えている人はこちらもチェックすると良いでしょう。
パソコン工房
ゲーミングPCは「LEVEL∞(レベルインフィニティ)」のブランドで展開しています。
クリエーター向けPCは「SENSE∞(センスインフィニティ)」のブランドで展開しており、ゲーム以外に動画配信などを考えている人はこちらもチェックすると良いでしょう。
TSUKUMO(ツクモ)
ゲーミングPCは「G-GEAR」のブランドで展開しています。
クリエーター向けPCのカテゴリーは展開していないようです。
その他メーカー
その他メーカーとして、フロンティア(FRONTIER)、セブン(SEVEN)、サイコム(Sycom)、Vスペック(VSPEC)、ストーム(storm)、アーク(arc)なども存在しますが、詳細は省略します。
PC周辺機器メーカー
有名どころとしては ASUS(エイスース) 辺りでしょうか。
他にもゲーミングPCを展開しているPC周辺機器メーカーはあると思いますが、本業が「PC本体」でも「PCパーツ」でもないので、ゲーミングPCメーカーとしてはマイナーと言わざるを得ないと思います。
(2)ゲーミングPCブランド見当たらず
以下は、今回調べてみて「ゲーミングPCブランド」が見当たらなかったPCメーカーです。
PCメーカー
- APPLE(Mac)
- 富士通
- 東芝(Dynabook)
- SONY
- パナソニック
- LG(エルジー)
- HUAWEI(ファーウェイ)
その他
- マイクロソフト(Surface)
どちらかと言うと、iPadのようなタブレット端末に近い印象のため。
4 まとめ
本記事の内容に従ってすぐに「自分に合ったメーカーの具体的な機種」まで直ちに特定できるようになるわけではありませんが、インターネットや店頭で収集できる情報の理解や、自分に合ったゲーミングPCのアタリをつけるために必要な前提知識は網羅できているのではないかと思います。
以上
ガッツの夜明け